ヒストリー・ハンター 倉橋のぼるのブログ

面白い歴史のネタをハントしてお届けします

「南京大虐殺」への疑問

現在、「歴史」は政治の「道具」にされています。特に、中国は「歴史戦」などといって、歴史の言論空間でしのぎを削る戦術を取り入れています。これは中国古来の伝統でもあります。中国で歴史書が皇帝の権力のために書かれてきたのは、つまりそういうことです。そういう意味で、中国のいう「歴史」は学問ではありません。

 

 今も中国政府が喧伝する「南京大虐殺」も、まず、そういった政治色を取り除いた後に検証すべきでありましょう。それが学問の役目であります。今日は、そんな検証作業の際には一応挙げておきたい資料をご紹介したいと思います。検証作業では浮かんでくる疑問に答えていかなければなりません。どのような答えが出てくるのかはわかりませんが、それでもどんな答えが出てくるのか楽しみでもあります。

 

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中華民国の声明

この資料はイギリスの公文書館に保管されているものですので、どなたでも見ることができます。ドイツ語と英語の二つがありますが、これは英語のものです。

 

この資料は、中華民国が日本軍の非人道的行為をドイツ政府に訴えている内容なのですが、「南京大虐殺」についてではなく「日本軍による都市への爆撃」についての訴えなのです。そして、その日付は1938年6月1日となっています。これは、南京陥落から約半年後になります。

 

ここで浮かび上がってくる疑問とは、「南京大虐殺」発生から半年も立っているにもかかわらず、日本軍の非人道的行為として「都市への爆撃」を非難する一方、「南京大虐殺」について一切触れていないのは何故か。

 

私はこの答えを知りません。推測はできますが。

読者の皆さんの考える答えをぜひお聞かせください。